センターで失敗

センターといってもアイドルグループの話ではなく、センター試験の話。
ちなみにワタクシは楽曲派() なのでアイドルグループで誰がセンターとかどうでもええやんと思っている。

私はセンター試験を諸事情があって2回受けているし、もう二度と受けたくないと思っているが、いまとなってはいい思い出である。うそ。

それはそうと、センター試験のあとに毎年(特に難化した年に)全国で大量生産されるであろうフレーズが、タイトルにもあるように「センターで失敗」である。
「センターでの失敗が響いて落ちた」
「センターで失敗しちゃって志望校変えざるを得なかった」
という感じで。このフレーズを発する人が言いたいことを翻訳すると、
「俺は本当は実力はあるんだけど、運が悪かったんだもんね。ふんがー」
マークシートなんかで私の本当の実力は測れないわよ。ぷんぷん」
ってことなんだろうと思う。

しかしセンターというのは「失敗」するのものなのだろうか。確かにオールマークシートだから、勘がはたらくかどうかで点数が多少上下するだろう。が、答えが分かってれば正しいところにマークできるのだし、多少の上下はおまけみたいなものだろう。それをもって「センターは運に左右される」と結論付けるのはどうかと。運に左右される事態は答えが分からないから起こるのだ。

また、マークシートなんかでは本当の実力は測れない、という批判も的外れに思える。センター試験で求められる学力が、二次試験で求められる学力と違うのは間違いないが、だからといって二次試験で測る学力が「本物」で、センター試験で測る学力が「偽物」ということにはならない。センター試験で測るのは「センター試験の実力」であって、それ以上でもそれ以下でもない。ウイニングイレブンが超うまい人が、実際のサッカーの試合に出て活躍できなかったからといって、「ピッチの上じゃ俺の実力は測れないぜ」って言ってるようなもんだろう。

まぁ「センター試験の実力」なんか調べる必要があるのか、という根本的な問題に関しては、人それぞれ思うところはあろうが、もうそういう制度を作っちゃったからしょうがないと思う。社会というのは、前の世代がつくったものを押しつけられるようにできているのだ、きっと。