「宇宙のどこにも見当たらないような約束の口づけを原宿でしよう」は結局何がすごいのか
モーニング娘。に 「Do it! Now 」という曲があり、その歌詞中にこのようなフレーズがある。
宇宙のどこにも見当たらないような約束の口づけを原宿でしよう
つんく♂さんの作詞家としての凄さを語る際には非常によく出てくるフレーズであり、発売から 16 年たった今でも人々を魅了し続けているのだ(ツイッターで検索するとこの歌詞についてのつぶやきがいっぱい出てくる)。
しかしながら、このフレーズの何がどう凄いか、についてはそれほど語られていない。 「よくわかんないけど何となく良い」とか「よくわかんないけど、みんなが良いと言っているから良い」みたいな人も多くいることと推察される。 そこで、今回はこの歌詞のどこが凄いのかを独断と偏見を交えて考察する。
結局何がすごいのか
何がすごいのかを一言で言うなら、このフレーズに「若さ」がぎゅっと濃縮されているということだ。 若い女の子を連想させる「原宿」の単語が入っているから、というのももちろん大きいが、それだけではない。 ポイントは、なぜ「宇宙のどこにも見当たらないような約束の口づけ」が「原宿」で出来ると思っているのか?という点だ。
その理由は、自分の興味がある半径 X メートルの外側の世界が存在しないから、である。 自分とその恋人が宇宙の中心であり、そこがこの世の全てであると思い込んでいるということだ。 もちろん原宿があって、日本があって地球があって宇宙がある、みたいなことは知ってはいても、そこに他の「約束の口づけ」は存在しない。 つまり「約束の口づけ」トーナメントで他の候補をなぎ倒して宇宙一になるわけではない。エントリー時点で不戦勝により宇宙一は決まっているのだ。
自分たちが世界の中心であると信じられる理由は、若くて経験がなくて世間知らずだから、ということになるだろう。 そのような若さゆえの勢いというか傲慢さというか盲目さというか、それらが表現されている点でこの歌詞は秀逸なのだ。
二種類の切符について
ちなみに、この約束の口づけにより約束とした通りにこの愛が続くのかというと、たぶんそうはならない。 ヒントとなるのは切符が二種類出てくる点である。
歌詞序盤では、
あなたが持ってる未来行きの切符
が出てくるが、終盤では
私の持ってる 未来行きの切符
となる。なぜ、2 種類の切符が区別されて出てくるのだろうか?
これは、2 人の行先が異なることを暗示、すなわち将来的な破局を暗示していると考えるのが自然だろう。 行先が同じであるなら切符は種類としては同じであり、わざわざ歌詞中に 2 枚登場させる必要がない。
この点を際立たせるのが、「バッテリー切れ」の部分だ。
話 途中でバッテリー切れて なぜか笑えてきちゃったわ
未来、夢、愛、恋というフレーズで構成されている歌詞中において、「バッテリー切れ」はかなり異質でリアリティがある単語だ。 なぜ歌詞中にこのエピソードが必要なのか? それは、二人が構築している世界が「現実」により邪魔される様を示しておくためだろう。 将来的に二人が、「現実」により引き裂かれることを暗示するために、ここで一発ジャブを入れているわけだ。
結論
つんく天才か。
卒業アルバム
卒業から半年経ったのだけど、卒業アルバムを買った。小学校でも中学校でも高校でも、はたまた幼稚園でもなく大学の卒業アルバムだ。お前は保育園からやり直したほうがいい、という意見もあろうが、それは別の話。
なぜこの時期に買ったかというと、親に「今度帰ってきたときに卒業アルバムみせて」と言われ、「注文し忘れたから買ってないよ(はぁと)」って言ったら怒られたから(アルバム代は貰っていた)。
まぁ問い合わせたら運良く(悪く)在庫があるということなので、今日しぶしぶ買いに行ったわけだ。
しかし、本人がわりとどうでもいいと思っているのに、どうして親が卒業アルバムなんぞを見たがるのだろうか、と思い聞いてみたら、
「お前が4年間どういう大学生活を送っていたのか全く知らない。だからせめてアルバムだけでも見たい」
ということだった。わたしは、
「4年間で私がどれだけ成長したかどうかは一目瞭然である。大学教育のすべてはこの体に刻まれている。いや、むしろ私自身が大学教育そのものだといっても過言ではない。これ以上何を望むというのだ?」
とソクラテスっぽく切り返したが、相手にされなかった。子のこころ親知らずというやつか。
最近のはなし
最近つらい。どれほどつらいかというと、こんな誰も読んでないブログを更新するくらいつらく、そして、乃木坂46が好きになってしまったくらいつらい。
アイドルにハマるのは心が弱っている時だ、と誰かが言っていたがほんとにその通りなのだ。
何がつらいのかというと大学院がつらいのであって、最近では無意識のうちに、
「大学院 やめたい」
「大学院 つらい」
ってな感じで検索している。まぁ仮にやめるとしても、そこはBerryz工房に倣ってとりあえず活動休止(という名の休学)にして、それから考えることとしよう。
Berryz工房が無期限活動休止する理由については、新ユニットがデビューする枠を空けるためだとか、某グループに広告費使ったのに成果が出なかったとばっちりを食らったのだとか、いろいろ憶測が飛び交ってたが、仮に公式で発表された「自分たちの将来を見据えて」というのが本当なら、まぁ妥当な判断なのかなぁと思う。Berryz工房はずっと続く、と勝手に思い込んでいたヲタク達に対し、本人たちは冷静だったということ、なのかもしれない。
好きなアルバムの話
大学を卒業した。こんな私を卒業させてしまうとは、日本の大学教育は破綻していると言わざるを得ない(再掲)。
これだけでも驚きなのだけど、4月からは何を血迷ったのか大学院に進学する。こんな私を進学させてしまうとは、日本の大学院教育は破()
しかし一年間研究生活(ごっこ)をしてみて、大学院進学は非常にまずい選択だったと思う。人生における誤った選択をしてしまったランキングで4位には入る。3位は高校でハンドボール部に入ったことで、2位は浪人したことかな。1位はとても言えない。
大学で身に付いたものといえばアイドルに関する知識くらいのものなので、4年間の集大成として、個人的に選んだ名盤だと思うアルバムでも書く。
プラチナ厨()なので、9枚目の「プラチナ 9 DISC」も好きだけど、やっぱこっち。いわゆる捨て曲がホントにない。(いや、「大阪 美味いねん」があったか…。まぁいいや)
6期3人の、「大きい瞳」はほんまさいこーやで…。今でも一週間に一回くらいは聴いてる気がする。
ブックオフで何かに導かれるようにしてこのアルバムをレジに持っていった瞬間、(幸か不幸か)アイドリンガーになることが決定したのだ…。
手に取ったのがこのアルバムじゃなくて、1stの「だいじなもの」とか、3rdの「サンライズ」とかだったらアイドリングにハマることもなかったか、もう少し遅かったと思う。
私のような青春時代を無為に過ごしてしまったものにとっては、このアルバムはどストライク過ぎて辛い。
現在のメンバーになってから最初のアルバムで、ものすごい完成度高いと思う。最初から最後まで流れるように聴ける。
agehaspringsプロデュースのアルバムだと、トマパイのPS4Uがやたら評価されてるけど、個人的にはこっちのほうが好きだなぁ。
ハロプロじゃないアイドルのアルバムを買ったのはこれが最初。タイトルにもなってる「鼓動の秘密」を聴いたときはしびれた。他もカッコいい曲ばっかり。
今でこそ松井寛アレンジは多少のマンネリ感があるのは否めないけども、最初のインパクトはすごかった。
Berryz工房は良いアルバムばっかで甲乙つけがたいんだけど、あえて一つ選ぶなら4枚目が好き。
中学生くらいの期間にしか出せない空気感のようなものが、上手く表現されてる…ような気がする。
大学4年間ですっかり非リアの権化みたいになってしまったけども、そのおかげでアイドルソングの魅力を知れたので、それはそれでよかったのではないかと思う。
ドルヲタになったことは前述したランキングでいったらランク外かな。いまのところね。
忘れられない言葉
小中学校の同級生に上田(仮名)という奴がいたのだが、上田は自他共に認める「漢字博士」だった。小学校の卒業文集の将来の夢の項目には、当然のごとく漢字博士と書いていた。好きなテレビ番組は「テレビチャンピオンの漢字王選手権」というピンポイントな奴だった。
彼が発した言葉の中で今でも覚えているのが2つある。一つ目は、小学生の頃に聞いた、
「アタック25は漢字の問題がたまに出るから当然チェックしてるよ」
というやつである。どうでもよすぎる。
もうひとつは中学三年生の時のものだ。それは、クイズ番組の影響で漢字検定が流行りだしたころである。うちの中学校も例外ではなく、先生から漢字検定を受けることを勧められた。わざわざ試験会場に行かなくても学校で受験できるよ、と言われたので、私も3級を受けることにした。
当日、学校に行くと、上田がいた。準2級を受けるようであった。漢字博士なのに準2級を。
おかしいとはおもったが、まぁ安全策をとったのだろう、くらいにしか思わず、あまり気にもとめなかった。
1か月かそこらで、結果が返ってきたのだが、学校単位で受けたため、担任の先生から結果の紙が渡されるというシステムであった。私はなんとか合格していて、ホッとしながらふと後ろを振り返ると、上田がプルプル震えていた。
落ちていたのだ。漢字博士なのに準2級に。
クラスのお調子者がそれを見つけ、あまりにからかうものだから、(自称)漢字博士は泣きだした。
彼を擁護するなら、彼の漢字能力は漢検で発揮できる類のものではなかったのだろう。たとえるなら、英語ペラペラの帰国子女でも、英語のペーパーテストで意外と点が取れないみたいなものだ。
とはいっても彼は落ちたのだ。準2級に。漢字博士なのに。
先生がからかった奴を叱ってひと段落し、そろそろ授業に入ろうか、というときになって、突然上田が両手をバン、とついて立ち上がり、もうひとつの忘れられない言葉を叫んだ。
「みんなが勝手に僕に期待していたんじゃないか!」
彼が「漢字博士」というキャラクターを周囲から与えられて、どれだけそのプレッシャーと戦っていたのか、というのが分かる名言だと思う。
我々はややもすると「勝手に期待」しがちであるが、それが相手に圧力をかけていることを認識しなければならないのだろう、たぶん。
武道館
これはものすごい好き。摩天楼ショーとかの、こういう感じ(なんていうか知らない)の曲は大好きなもので。こんないい曲でデビューしちゃって、この先大丈夫かしら、ととても心配です。
しれっと
専門用語で言う夏バテというやつで、体重がすごい勢いで減っている(ような気がする。体重計持ってないけど)。やせ細って倒れるのが先か、それとも夏が終わるのが先か、というデスマッチが行われているのだ。
サマーライオンはどこかで聞いたことあるようなメロディーの寄せ集めって感じで、恐ろしくキャッチーで恐ろしくダサい。まぁこういうのもいいのかな。
なんか壮大な感じがして良いんでないかと(あんま好きではないけど。いまのところ)。まいぷるさんも、アイドリング!!!で終わらせるには勿体ない人だと思うので、ソロデビューはめでたい。
どっちかというと悲しき雨降りが好き。つんくさんお得意の「バイト」と「受験」のコンボはいただけんけれども…笑。
そういえば9月9日の武道館に行くのだけど、専門用語で言う糞席で萎えている。どうせ悪い席ならファミリーにしとけばよかったなぁ。あんまり後ろの方でオイオイやるのもむなしさを感じてしまうので。
意外性の欠片もない曲。「新曲が新曲に聴こえないオブザイヤー2013」はこの曲で決定か。
音が悪過ぎ、というかAKBの音みたいになっててびっくりした。MP3の128kbpsみたいな音。どうしちゃったんでしょう。